配信で見終わったら、深夜の1時。インターミッションがあっても、意外と短く感じました。
3時間近くありますけど、ほんと長く感じませんよね。
僕は小学5年の音楽の授業で観ました。
あまりに面白くてびっくりして。
2週に分けて上映されたんですけど、
「終わっちゃうの?」って、みんな本気でブーイングしました。
中学生の時にリバイバルを劇場で観て、あの音楽のレベルの高さが衝撃でしたね。
どの曲が好きですか?
僕は「My favorite things」から教わった。
悲しい時や苦しい時に、好きなものを想像するのを試していたね。
好きなものを思い浮かべたり、頭の中でリストアップしたりするのは、良い方法ですよ。
映画では、雷が鳴って怖くなった子どもたちがマリアの部屋に集まってきて、マリアが歌ってあげる。
「My favorite things」は、「京都に行こう」のBGMで初めて知りました。
私も好きな曲はこれですね。曲調が好きです。
リズムがいいね。
長女リーズルが歌っていたのは「もうすぐ17才」ですね。
リーズルとロルフが東屋の中で踊るシーンね。
初恋が燃え上がる。
雨に降られて東屋に逃げ込むから、あそこで二人になれます。
撮影の時、リーズル役のシャーミアン・カーが足首をガラスで切って怪我をして、包帯を巻いていて。昔のビデオだとそれが映っているみたいです。
消さないでほしいね。
僕はいろいろ好きで、マリアが自分の恋心に気づいて修道院に帰った時、
修道長が歌う「全ての山に登れ」が好き。
高かろうが低かろうが、どんな山でも登りなさい、
困難に打ち勝つために進みなさい、っていう歌詞が胸に響きました。
最後にトラップ一家が山越えをしてスイスに向かう場面でも、この曲が流れます。
大佐とマリアの慕いあう気持ちに気づいたエルザが身を引くところがいい。
プライドを捨てず、未練を見せず、冷静を装って去っていく。
都会の女ですね。
「Maria」の歌詞が面白いね。マリアがどんなキャラクターかって歌う。
褒める歌詞もあれば、ちょっと色々言うことが違っている。
「Maria」が大聖堂の結婚式のシーンに流れると思わなくて、面白かった。
あと、めちゃくちゃ有名な「ドレミの歌」。
5年ほど前に「午前10時の映画祭」で観たら、
自分が知っている歌詞と違うのにびっくりした。
ドは雌鹿(Doe)、
レは光線(Ray)。
ドーナツでもレモンでもないの。
日本語訳だけでも何種類もあって、一番有名なのが、ペギー葉山バージョン。
英語版だとミーが自分(Me)。
ファーが遠い(Far)。
ソが縫物(Sew)。
ラは、英語版だと「ソの次の音」って、ずるい。
一回、スカす。
その次がシじゃなくて、ティで、
パンと一緒に飲む紅茶(Tea)。
あれって、イタリア語だと「Si」で英語だと「Ti」だそうです。
そういう日本語とのギャップが面白い。
これだけの歌が認知されているのがすごい。
泣いたシーンは意外と「ドレミの歌」のところですね。
なんでしょうね。音楽の喜びに触れた感覚。
子どもたちは、お父さん、トラップ大佐に音楽を禁止されていて、マリアから音楽の本質を教わります。
軍隊のように規律に従ってしつけられていた子どもたちが、マリアと音楽の力で生き生きとしてくる。
まさに『スクール・オブ・ロック』と同じメッセージですね。
初めて音楽を教えるときに、「言葉で言うABCですよ」と解くのもうまいね。
歌いながら、調子に乗ってね、
みんなを何回も連れ出して、最後は木に登ってしまう。
マリア本人が映画に出演しているんです。
何かで読みました。「ドレミの歌」の街中シーンで後ろを通っていた。
ジュリー・アンドリュースは、ギターが弾けなかったみたいで、撮影のために猛特訓したそうです。
「ドレミの歌」のシーンで、歌いながら弾くのは大変だったとか。
元々舞台版の「マイ・フェア・レディ」で主役を演じていたけど、
映画化されたらヘプバーンに取られちゃって、悔しい思いをしていた。
それでも、1965年の第37回アカデミー賞で『メリーポピンズ』で主演女優賞を獲ります。
子役と仲良くなるために、彼女が「メリー・ポピンズ」の劇中歌「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」を歌ってあげて、「メリー・ポピンズ」の公開前だったので、子どもたちはジュリーが作ったって勘違いしたとか。
あれはシャーマン兄弟が作った曲。
昔のディズニーを支えていた音楽家たち。
『サウンド・オブ・ミュージック』に戻ると、「エーデルワイス」は、ロジャース&ハマースタインの楽曲だけど、あの曲もいい。
終盤のザルツブルクの音楽祭で
オーストリアを思う愛国家として大佐が歌っています。
この映画で作られた曲です。
バイバイするときの歌「さようなら、ごきげんよう」もありました。
パーティシーンでは、
2階へ帰る子どもたちに、
下から大人たちが手を振ってくれます。
ザルツブルクの音楽祭では、
本当の「さようなら」と知らずに観客が聴いている。
「The Sound of Music」っていう曲も印象的です。
冒頭で流れるのがいいですよね。
オーストリアの雄大な景色、山とか川が映ったあと、草原に立つジュリー・アンドリュースに寄って、テーマが流れます。
ヘリコプターで撮っているので、
周りの人が入らないように苦労したそうです。
ロバート・ワイズ監督は、木の上に隠れて、ヘリコプターのカメラマンに指示を出した。
ヘリコプターの風圧でジュリー・アンドリュースが飛ばされるので、何回も撮り直したとか。
今と機材が違うから、難しい撮影です。
リマスターされていて、めちゃくちゃ綺麗でした。
オーストリアの天気が不安定で、3日間雨が降ったら、3日間晴れるという周期的に天候が変わって、だいぶ撮影に苦労したみたい。
例えば、修道院の室内のシーンでは、天気が悪くて屋外撮影できないので、現地のスタジオにセットを運んで撮影した。
また、トラップ一家の庭のシーンと、後に続く室内シーンで、天気の関係で室内を先に撮ったのを、違和感なく繋がるようにしたそうです。
ロバート・ワイズ監督は、元々編集の人だからね。
「市民ケーン」の編集に携わりました。編集ってすごいですよね。
長いフィルムを切って、くっつけて。映画の仕上がりが良くも悪くも、その人のセンス次第じゃないですか。
この映画の受賞歴は、作品賞、監督賞、編集賞、音楽賞、録音賞。
この映画では編集をロバート・ワイズがやってない。
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ロバート・ワイズは、この4年前の第34回アカデミー賞では
「ウエストサイド物語」で、作品賞と監督賞を獲っている。
2本ミュージカル映画を撮っているけど、意外とミュージカル映画の人じゃなくて、SF作品が好きなのね。
『砲艦サンパウロ』を撮りたいがために、『サウンド・オブ・ミュージック』の監督を引き受けたとか。
今回観て、思ったのは、冒頭にロングで撮って、最後もロングで引いていく。
あれって、神の視点でこの物語を見てたんやね。
修道院の話もあるしね。
だからロングが必要やった。
俯瞰ショットって、確かに神の視点。
神がナチスも見ているし、オーストリア併合(アンシュルス)も見ているという視点なのかもしれない。